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京都観光に先立って、かつて家族と共に4年間を過ごした滋賀県東近江市に向かった。

前日は野洲市にある親戚の家に泊めていただき、当日はそこから電車を乗り継いで東近江市にある八日市駅へ向かう計画だった。

その日は朝から小雨交じりで、風も強かった。
近江鉄道に乗車し、もともと降りる予定だった八日市駅の一駅前、「新」八日市駅で下車した。私達家族が暮らした家の最寄りの駅が新八日市駅だったことを思い出したからだ。
「新」と言っても木造の無人駅。あまりに以前の面影をそのまま残しているため、懐かしいを通り越して幻を見ているようだった。

そこからアーケード商店街、子供たちが通った幼稚園を散策したが、自分がタイムトラベラーになって過去に戻ったのかと思うほど、記憶のままの風景だった。

旅の終りに、以前息子がお世話になった幼稚園の先生が営む古民家カフェ・タテベコーヒーロースターズで、妻の当時のママ友たちと再会した。
焙煎も行うという本格的なカフェ。私はコーヒーには多少うるさいが、こちらのものは素晴らしく美味しかった。
懐かしい旧友と再会できて、妻は本当にうれしそうだった。
30年ぶりに訪れた東近江市（旧：八日市市）は、歳月を経ても変わることなく私たちを歓迎してくれた！